2008-2009年度 会長挨拶

2008.07.01

2008-2009年度 会長挨拶

新宿の空を美しく

 東京ワセダRCは本年度で創立14年目に入り、明年は15年という節目を迎えることになります。世間の常識からすれば、まだ若いクラブだといえますが、中にいる者からみるとワセダらしい落着きと伝統を醸し出す雰囲気すら形成されつつあるように思います。しかしながら、その反面ややマンネリ化の傾向と会員の出席率の悪さが心配されます。確かに今日の社会、経済活動の多忙さが、その一因にはなっていますが、お互いの日常の努力によって大いに改善の余地はあると考えます。今年度のRI李東建会長は年度テーマとして「Make Dream Real-夢をかたちに」を提案され、強調事項としてこれまでを継続し、保健と飢餓追放、水、識字率の向上を上げられ、世界の子供たちの夢を適えるため、子供たちの生活をより良くするプロジェクトに焦点を当てるよう特別の努力を要請されております。

 また、これを受けて第2580地区の今年度の櫻井権司ガバナーは、地区のテーマとして「おかげさまの心で夢をかたちに」を定められ、ロータリーの原理原則である職業奉仕と奉仕活動の一体化を強調され、その目標として、1、「活力あるクラブ活動を目指して」2、RI提案の「ポリオ撲滅」最終プログラムに協力3、地球温暖化は人類の危機、環境保全活動の協力推進4、地区活動の広報を充実を示されました。

 李RI会長ならび櫻井地区ガバナーによる以上のテーマならびに目標をもとに、当クラブとしての本年度テーマとして、「新宿の空を美しく」と定めました。

 前年度は「水」を中心に取り上げ、環境問題をはじめいろいろな視点から学びかつ活動を行いました。今年度は「空」、「空気」、「生活空間」といったことを中心に取り上げて行きたいと考えます。

 今日は生活、社会、経済の諸活動のすべてに環境問題を強く意識し、そのパラダイムシフトが進行しつつあります。すなわち枯渇しつつある地球上のストック資源から再生可能なフローの資源活用への大きな転換が必要でありかつ生じつつあります。私たちは地球温暖化の阻止、環境保全のため何が出来るか、この問題に積極的に取り組む必要があります。

 美しい空と美味しい空気を保って、それを次世代の人びとに引継いで行くことが大切であります。そのためには次世代の若い人たちの育成が大きな課題になります。幸い私たちの地域には多種多様な学校が存在します。それらの学校の教育活動の一環として私たちの奉仕活動の場があります。これまでもいくつかの奉仕活動を実施してきましたが、さらにこれを充実し、より多くの会員がこれに参加する機会をもつことが大切であります。

 また、新宿を中心としたこの地域には江戸期以来すぐれた歴史、芸術、文化の遺産が存在すると同時に、現在においても優れた活動が行われております。私たちはそれらに目を向け、心を拡げることも大切であり、そのことは美しい新宿の空に繋がるものであります。

 これら一連の活動を通して、会員相互の理解と親睦を深めるとともに、会員の退会防止に加えて、当クラブの発足時、今は亡き大隈信幸会長が述べられていた会員60名くらいが適正規模であるとした考え方にもとづいて、会員の増強について、会員一人びとりのご協力をお願いし、小木曽茂幹事ともどもクラブライフの充実と発展に努める所存であります。

2008-2009年度 東京ワセダロータリークラブ会長 矢澤 酉二