2011.07.01
みんなの思いやりが社会の強い絆となる
東日本大震災でお亡くなりになった方々のご冥福をお祈りするとともに、被災された皆様にお見舞い申し上げます。
このような史上空前の大災害に遭遇したとき、被災された皆様にどのような形で援助の手を差し伸べれば良いのでしょうか。ロータリークラブでは義捐金を募り、被災者に送金したり、被災地の復興に向けた援護策を画策しているところです。しかしながら、このような大災害に対応すべき知識も経験もない者が、独自に行動を起こすことの難しさを痛感しているところです。信頼の置ける特定の団体に、義捐金の全てを委ねるのが最も有効な援助方法かもしれません。
ロータリークラブは、100年ほど前に異業種の仲間が規則的例会をもち、相互の親睦を深め、相互扶助的関係をつくる目的で設立されました。しかしながら、会員間の親睦や相互の扶助的関係をつくるためだけのクラブでは、社会的にその存在意義がないとの考えから、設立の翌年から社会的奉仕活動に積極的に取り組んだのです。
今日の社会情勢において、いわゆる社会的弱者と呼ばれる者はたくさん居ます。心身に障害を持つ人、生活困窮者等その範囲は広く、社会的援助を待っていますが、行政では手が届かず、放置されているのが現実ではないでしょうか。我々はそのような人々にも目を向け、人が人として生きられる社会を作りたいものです。
最近特に外国に行く機会が増えました。そのとき感じることは、日本に居る時と海外に居る時とでは、その国の様子も、伝わってくる色々な情報もかなり違うということです。日本人は島国根性といわれますが、もっと広く世界と交流し、その国を見て、その文化に触れ、考え方の違いを認識する必要があると思います。
世の中を良くしたいという高い志を持っている人はロータリークラブに入り、我々とともに活動しようではありませんか。
2011-2012年度 東京ワセダロータリークラブ会長 柳下 久米夫